名古屋大学に受かるには【春休み編】
本来であれば教科別にページを作っていくべきでしょうが、今、新受験生が最も欲しているであろう情報、つまり「春休みにやるべきこと」をまとめて書いていこうと思います。
教科別は基本的に理系向けの話になります。
全体
長時間勉強の準備体操
高3になると、どうしても長時間連続して勉強する必要がでてきます(目標は夏休みに1日10時間勉強をコンスタントに行うこと)。学年が上がったからといって急に勉強時間を増やせるわけがないので、今のうちに少しずつ勉強時間を増やしていく必要があります。
どのくらい増やすかは人によりますが、春休み明けには最低でも1日8時間は勉強できるくらいの集中力を身につけておきましょう。また、春休み中に一度は1日10時間勉強を体験しておきましょう。
このように勉強時間を増やす中で、自分が何時間までなら集中できるのか、勉強と休憩の切り替えのタイミングはいつにすべきなのかといったことを自分で発見してください。それが高3になってから役に立ちます。
当然ですが、勉強時間の記録を伸ばすために、集中できないのに机の前に座ってだらだらしてるだけというのは論外です。
第一志望校の確定
進学校生ならほとんどの人は決めているかとは思いますが、決まっていなければ春休みのうちに確定しておきましょう。高3になってからの春からの勉強計画に関わってきます。
国公立志望なら後期・私立の受験先についてはまだ考えなくていいです。
苦手教科の克服
春休みのうちに苦手教科をある程度克服しましょう。具体的には、2年生までにやった内容の基本事項をもう一度確認しましょう。
苦手教科というのは基本が理解できておらずつまずいていることが多いです。基礎基本に立ち返って勉強し直しましょう。
得意教科を伸ばすのも大事ですが、これは後からでも伸びるので慌てなくても大丈夫です。
教科別
数学
春休みから夏休みにかけて、典型的な問題を網羅した問題集や参考書の既習範囲を何周もしましょう。網羅型問題集というのはスタンダード数学演習、クリアー数学演習、標準問題精講など、網羅型参考書というのはFocus Gold、青チャートなどがありますが、進学校ならおそらくこのうちのいずれかは学校で配られているはずなので、それを使えば十分です。
典型パターンの習得を目的としての演習のため、少し考えてわからなければ解説を見ても構いません。ただし、解説を読んで満足せず、自力で解答が再現できるようにしておきましょう。
物理・化学
数学と同じく、典型問題を網羅していきます。
多くの進学校では重要問題集か名門の森が配られていると思いますので、それの既習範囲を春までに一周しておきます。理科が得意な人向けにはより難度の高い問題集もありますが、それをやるのは高3になってからでも遅くありません。
英語
大前提として、単語帳(シス単、LEAPなど)は一冊終わらせておきます。まだ単語が覚えられていないという人は今すぐに単語帳を開いてください。
春休みには、1日1長文を始めましょう。長文問題を解いて答え合わせをし、知らなかった表現や単語を覚える、というサイクルを繰り返すと、英語に対する実践力がついてきます。
英語に慣れることが最大の目的であるため、長文と日本語訳がついていさえすれば何でもいいです。何を使えばいいかわからないという人向けのおすすめはこちら。どちらも名大より難易度・長さともに低めです。
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またセンター文法対策として文法問題集を1冊やっておきましょう。
国語
理系の大半は国語をセンターでしか使わないと思います。現代文は演習以外に対策のしようがないのでセンター前に過去問をやれば問題ありません。古典に関しては、古文単語や漢文句形をやっておくといいでしょう。3年生になってから国語に割く時間はほとんどありません。
地理
高2の終わりだと、授業では系統地理がだいたい終わったくらいだと思います。基本事項を再度頭に入れ直しましょう。特に気候区分がわかっていないと地誌に入ってから困ります。下の参考書がおすすめです。過去問演習の前に一読するだけでもいいでしょう。
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春休みが明けてからはセンター過去問を少しずつやってもいいでしょう。定期試験などとセンターとの間で必要な知識に大きな差があることがわかります。このとき、問題を解いて答え合わせして満足するのではなく、その問題にかかわる資料集のページを読むなどして知識を蓄えていくようにしてください。また正解でない選択肢についても吟味して復習しましょう。センター地理に必要な知識と解き方は一朝一夕には身につきません。
総括
春休みはおそらくどの教科も基礎の充実や典型問題の習得に終始することになるでしょう。
しかしながら、次の長期休暇、つまり夏休みには実践的な演習に入っていることが望ましく、また理科や数学には未習範囲も多く存在するため、春休みは、2年生までの範囲を復習する最後の機会となります。
教科書レベルから実践レベルへの橋渡しをする時間として、この春休みを有効に使いましょう。